犬の寿命は平均でどのくらいか、ご存知でしょうか?
犬の寿命は、これから犬を飼おうとしている方は、最後まで責任をもって飼育できるかを確認する上でも、必ず理解しておかなければいけない事柄です。
犬種等によっても寿命は異なりますが、日本では様々な要因から犬の平均寿命は長くなっています。
今回は、犬を飼うときに気になる犬の寿命についてまとめてみました。
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現在、日本での犬の平均寿命は13.7歳といわれています。(参照 アニコム損害保険株式会社 犬種別の平均寿命調査 2016年5月 )
医療の発達などとともに寿命は年々長くなっていますが、実は犬の寿命は犬種・大きさによって平均寿命に幅があります。具体的には以下のようになります。
小型犬の寿命は最も長く、14歳程度といわれています。
トイプードルやミニチュア・ダックスフンドなど華奢で長生きできないように見えますが寿命は14年以上と全犬種の中でも長寿の部類に入ります。
チワワのような超小型犬は、小型犬よりも若干寿命が短い傾向にあります。
一般的な超小型犬・小型犬・純血種の平均寿命
中型犬は、小型犬ほどではありませんが平均寿命は13歳以上となっています。
以前は番犬として飼育されていたサイズの犬たちですが、室内での飼育に変わってきたことも寿命が延びている一因でしょう。
一般的な中型犬・純血種の平均寿命
大型犬は、小型犬・中型犬に比べると、やはり寿命が短くなっています。
とくに超大型犬と呼ばれる40kg以上を超える犬種(グレートデンやセント・バーナードなど)では、10.6歳と全犬種中で最も平均寿命が短い犬種となっています。
一般的な大型犬・超大型犬 純血種の平均寿命
このように、犬の寿命は、大きさに比例して短くなる傾向があり、小型犬と超大型犬では3歳程度寿命に差があります。
また、雑種犬は大きさによる違いはありませんが、純血種同士をかけあわせたハイブリット犬種(チワプーやチワグルなど)については、純血種の特徴を強く残す方の寿命に近いとされています。
今回のデータはペット保険会社のもので、サンプルになる数字は、ペットの健康リテラシーが高い飼い主が多いと推察され、一般的に飼育されている犬の寿命よりも長い可能性はありますのでご注意ください。
犬の年齢を人間の年齢に換算する計算法については諸説あり、一般的には体のサイズによっても変わるとされています。
小型犬・中型犬の場合は1年で4歳(生後1年で20歳)、大型犬の場合は1年で7歳、(生後1年で12歳)づつ年をとると考えられます。
また、大型犬は生後2年で成犬となり、その後生後3年〜4年で小型犬の年齢を越えてしまいます。
人間でいう還暦を迎えるのは、小型犬の場合は11~12歳なのに対し、大型犬の場合は8~9歳と言われています。この年齢帯になったら、たとえ健康そうであっても、日々の健康管理に注意が必要です。
犬の寿命は、今から30年前は平均7歳程度といわれていましたが、現在では約2倍になっています。
犬が長寿になった理由としては、以下の3つが考えられます。
30年前は番犬としての役割があり、一部の犬種を除き、外での飼育が一般的でしたが、純血種の飼育が一般家庭にも広がり、室内飼いが当たり前になりました。
人間の残飯などが犬の餌(エサ)として与えられていましたが、塩分濃度が高く健康を害する犬も少なくありませんでした。
室内飼いが進むとともに健康面を考慮したドッグフードが登場し普及しました。
動物病院の増加により、獣医師に診療をうけるハードルがさがり、早期発見・早期治療ができるようになりました。
また、医療技術の発展や狂犬病の撲滅・感染予防への飼い主の意識向上により、予防接種を定期的に摂取するようになったことも大きいでしょう。
犬の飼育環境の変化により、犬と人間の物質的距離が縮まり、日本でも犬を家畜ではなく家族の一員として考え始めました。家族と考え始めた事により、人間並みに犬の健康に気を使った結果、平均寿命が伸びたのです。
現在、犬の飼育頭数の半数が7歳(人間換算で約50歳)を越えているともいわれ、犬も人間と同じように高齢化社会になりつつあります。犬の寿命の長さや老化のタイミングを理解し、それぞれの年齢にあった対応をし、幸せな犬生をおくらせてあげましょう。
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