犬の保険の必要性 貯金とペット保険、平均保険金支払の具体例

犬の保険の必要性
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1)「貯蓄(貯金)は三角、保険は四角」は犬も該当する

犬の保険はそもそも必要なのでしょうか?
犬の保険に入らないで、犬の為の貯金でもいいのではという意見はよく聞くお話です。この意見への回答としては、保険・貯金の2つが必要ということになります。

「貯蓄(貯金)は三角、保険は四角」という言葉があります。
貯金は毎月一定額増やしていくため右肩上がりの三角形の形にお金が増えていきますが、ケガや病気にいつかかるかは予想ができません。そのため、お金を貯めている途中で万が一のことが起きた場合、十分な対応ができない可能性があります。

一方保険は加入し、補償が始まった直後から一定の補償が受け取れ四角形のような形でお金を準備できます。この両方を準備しておけば、万が一の場合にも対応ができます。
「貯蓄(貯金)は三角、保険は四角」という話は、人の保険に関して言われることですが、犬でも同じなのです。
人間のように健康保険制度のない犬の診療費は全額自己負担になります。

手術を行うと数十万円かかる事も珍しくありません。心臓の手術やガンの手術ともなると、大学病院や専門病院で治療を受けることもレアケースではなく、百万円を超える診療費を請求され、犬の診療費への備えがない家庭にとってはとても大きな支出になり、治療そのものをあきらめるといった苦渋の決断もあり得ます。こうした場合ペット保険に加入していれば十分な診療を受けさせてあげることもできるでしょう。
ただ万が一の際に役に立つ制度ですが、アニコム損保のように窓口決済ではなく、後請求の保険会社の場合、窓口での一時立替が必要になり、貯金も必要といえます。

2)犬の保険の平均保険金支払の具体例

具体例としてアニコム損保の2016年の平均保険金支払ベスト5と人気犬種の平均保険金は以下のようになっています。

品種                     平均年齢 契約頭数 年間平均診療費(円)
1位アメリカンコッカースパニエル        5.9   2,715    159,173
2位フラットコーデット・レトリーバー      5.2   534     139,704
3位ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア   6.6   1,160    136,507
4位バーニーズ・マウンテンドッグ        3.5   1,692    134,043
5位キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル 5.6   6,815    128,376

人気犬種
トイプードル                  3.6   91,929   61,476
チワワ                     4.2   91,929   65,290
ミニチュアダックスフンド            6.4   64,089   89,120

対象:466,548 頭(犬、性別不明含む、全年齢)
2014 年 4 月 1 日~ 2015 年 3 月 31 日までの間に、アニコム損保の保険契約を開始し た各どうぶつ(性別不明含む、全年齢)について、各品種1頭あたりの 1 年間にかか った診療費(全疾患)の平均と、各品種の頭数と平均年齢を示した。なお品種の選定 については総数が 500 頭以上のもののみを対象とした。
※ 通院・入院・手術を含む

このデータは犬種ごとの1年間にかかった診療費の平均ですので、年間数万円~十数万円でも、12年以上とも言われる犬の寿命を考えれば、一生のうちに100万円程度の診療費がかかるのは、一般的なことのように見受けられます。
潤沢な資金がありそもそもお金の心配をする必要がない方を除き、月あたり数百円~数千円で入れるペット保険への加入は犬の一生を考えたときには、十分検討すべき事柄といえます。

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