犬の室内飼いで、意外と知られていない5大リスクとは?

犬の室内飼いで意外と知られていない5大リスクとは?
Pocket

日本では元々犬と言えば番犬としての役割が強く、外飼いが主な飼育方法でした。しかし、現在ではその役割が代わり、家族として扱われ、犬の室内飼いが多くを占めています。

今では当たり前の室内での飼育ですが、そこに潜むリスクを理解しないで犬を飼ってしまう人も少なくありません。

今回はそうした室内飼いに潜む5大リスクについてまとめてみました。

犬の室内飼いで起きる主従関係の逆転

犬はリーダーを欲する動物です。誰が家族(群れ)のリーダーなのかを示していくことが本来円滑な主従関係を築くことができるコツですが、室内での飼育は人と犬との主従のボーダーラインを曖昧にしがちです。キチンとした躾ができている方は問題ありませんが、以下のような方は要注意です。

  • 甘やかしてしまう
  • 叱れない
  • ご飯を自分たちより先にあげてしまう
  • 犬と遊んでいて紐の引っ張りあいにふざけて負ける  など

当てはまる方たちは、犬との正常な主従関係を作れていない可能性があります。

 このような状況の場合、犬たちに以下のような行動が出ます
  • 散歩中に自分のいきたい方向に無理に引っ張る
  • 噛み付く
  • 唸る
  • 命令を無視する
  • 人間の食べ物を奪い取る
  • 特定の家族に高圧的な態度をとる など
このような状況では、犬は自分をリーダーあるいはリーダーになれると勘違いをしている可能性があり、主従関係が逆転してしまっているのです。
この状況が続くと問題犬になってしまい、リーダーであるはずなのに自分の欲求がみたされないことがあるとより凶暴になることもあります。
犬は友と考えている方にとっては、主従関係というと冷たい聞こえ方がするかもしれませんが、ダメな物はダメとメリハリを付け一貫性を持ってキチンと躾けることで犬たちは、安心し家族と良好な関係築くことができます。
しつけの際、決して暴力はいけませんが、悪いことをしたときには、即座に叱ったり、時には無視したりすることも大切です。

犬の肥満化

犬の室内飼いでよく有りがちな問題で、常にドッグフードや人間のご飯が側にある状況から、おやつや間食を欲しがり、ついつい彼らの懇願に負けてしまい,与えてしまうことが繰り返され、肥満化していきます。
こうした間食や怠惰な日常を送らせていることが、活動的だった犬を運動への興味を減らし、運動不足になる、さらに悪化していくという悪循環に陥ることが一般的です。
一度肥満になってしまうと、人間同様ダイエットは難しく、そもそも肥満にならないように甘やかさないことが一番のダイエットと言えます。また心臓病関節炎を誘発してしまいます。
犬が肥満になってしまうのは、年齢や避妊・去勢の影響などでおこることもありますが、殆どの原因は人間にあり、犬を通して自分のだらしなさや甘さを表現してしまっているともいえます。
愛情と甘やかしを勘違いせず、しっかりとした食事管理をおこなうことで、犬を肥満にしないようにしましょう。

室内飼いで起きる犬の怪我

現在の日本家屋の床は、フローリングが多く、室内で犬が走り回ることで転倒の原因になります。
犬が室内で走り回ったりすることは日常的に考えられますが、犬の足の裏はフローリングでは非常に滑り易く転倒での骨折は以外に多くあります。
さらに悪関節への影響か大きく、膝蓋骨脱臼椎間板ヘルニアの罹患原因にもなり、フローリングを犬の関節に優しい柔らかいものに変更を検討すべきでしょう。
また、老齢化すると階段の昇り降りも非常に危険になり、介助が必要になります。
室内は犬にとって必ずしも安全ではないことを理解し、リフォームなども含め対策をしていくことが重要です。

犬の室内飼いで犬の苦手な友人・知人と疎遠になるかも・・

少し古い調査ではありますが、2012年の内閣府の世論調査で、ペットを飼うのが好きか嫌いか聞いたところ、「好き」と答えた者の割合が68.0%(「大好き」18.9%+「好きなほう」49.1%)、「嫌い」と答えた者の割合が29.0%(「嫌いなほう」25.0%+「大嫌い」4.0%)となっている。3割はペットが嫌いということです。日本で飼育されているペットは犬と猫がほとんどですので、ペットとは犬猫を指すと考えられます。
このように犬が嫌いな人にとって、犬のいる家に行くのは恐怖や嫌悪感を伴う行為ともいえます。
犬好き・動物好きの人は犬に対して嫌悪感や恐怖を覚える人がいるということを認識していなくてはいけません。また犬が身近にいない人にとっては、犬の臭いや体毛についても、気になる部分です。
常に清潔にしていても、臭いや体毛の問題は絶対に解決されることはないため、犬嫌いの方とは疎遠になる可能性があることは想定しておきましょう。

ズーノーシス(人畜共通感染症)

あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、ズーノーシスとは、「動物から人間に感染する、または感染すると思われる疾患」のことをさします。犬の病気は犬にしかかからないというわけではなく人間に移る物もあるということです。

有名なズーノーシスといえば、「狂犬病」「SARS(重症呼吸器症候群)」「鳥インフルエンザ」と言ったところが上げられます。

狂犬病は日本では予防接種が義務づけられていますが、摂取率は5割〜6割程と言われています。過去の病気と思う方も少なくありませんが、中国・台湾では現在進行形である病気です。いつ日本に発生するか分からないと言うことは認識すべきでしょう。

こうした大きな病気以外に、身近な所では、回虫症レプトスピラ症が上げられます。

この2つの病気は寄生虫症で、犬の排泄物をさわり口腔内にはいると感染する可能性があります。大人が気をつけるのはもちろんですが、小さなお子様がいらっしゃるお宅は特に注意が必要でしょう。出来る限り犬のトイレはこどもが近づかない場所にしましょう。

ページトップ