飼いやすい犬はどの犬種?トイプードル、ミニチュアダックスフンド、チワワ、ポメラニアン、柴。人気5犬種は飼いやすいのか検証

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犬を飼う場合、ペットショップでの購入が一般的ですが、いわゆる人気犬種は、犬飼育初心者にも飼いやすい犬種なのでしょうか?
今回は飼育頭数上位5犬種(JKC2015年犬種別犬種登録頭数を参考)が飼いやすいかどうか、飼いやすい犬の条件に照らし合わせて検証してみました。

目次

  1. 飼いやすい犬の条件
  2. 人気5犬種の飼いやすさを検証
  3. 人気5犬種の飼いやすさまとめ

飼いやすい犬の条件

犬の飼育初心者の方には、以下の5つが飼いやすい犬の条件として挙げられます。これらを満たしている犬が飼いやすい犬と考えられます。

1散歩の頻度
運動量を必要とせず、散歩の頻度が少なければ初心者には飼いやすいと言えます。
長時間の散歩は、天候不良でも必要となり生活の中で負担になります。

2お手入れ(耳、抜け毛の量など)

犬のお手入れは、抜け毛のケア、耳のケアです。これらの頻度が少なければ飼いやすいと言えます。抜け毛は、洋服などにも付着したり、床にも散らばる為、飼育のストレスにもなります。

3しつけ(無駄吠え、かみつきなど)
しつけがしやすいかどうかは、犬を飼う上で重要なポイントです。特に無駄吠え、噛みつきは他の飼い犬や隣人に迷惑をかけるためしつけが必要です。

4健康
先天性異常や遺伝性疾患、またかかりやすい病気が少なければ、動物病院にかかることも少なく、飼いやすいと言えます。健康異常のシグナルは、飼育初心者には気付きづらく、
できるだけ健康であることは重要です。

5飼育費用(食費、医療費、トリミング費用)

犬を飼うと当然お金もかかります。食費は体の大きさに比例して増えますし、犬種によっては定期的なトリミング、先天性の疾患やかかりやすい病気ケガがある犬種については、定期的に病院にかかる必要があります。

人気5犬種の飼いやすさを検証

人気順に犬種の飼いやすさについて考えていきます。飼いやすい犬の条件5つのポイントを三段階評価で★をつけました。
順位はJKCの2015年犬種別犬種登録頭数を参照しています。

1位 トイプードル

トイプードル
トイプードルは、トリミングや耳のケアは必要ですが、賢い犬種でなにより温厚でしつけがしやすく小型であることから、初心者にも安心な犬種です。

以前は先天性異常が多い犬種でしたが、現在では発症が少なくなっており、健康面では、外耳炎・骨折や、関節系の疾患は考えられますが、日頃のケアや注意をすれば防げる範囲です。

1散歩の頻度
★★★
1回 30分程度が目安です。涼しい時期には多少長くてもよいでしょう。

2お手入れ(臭い、抜け毛の量)
★★
月1~2回のトリミングが必要と耳のケアが必須です。 

3しつけ(無駄吠え)  
★★★ 
しつけしやすい犬種です

4健康
★★  
外耳炎・関節系(膝蓋骨脱臼)に注意が必要ですが、概ね健康です。

5飼育費用(食費、医療費、トリミング費用など)
★  
トリミング費用と耳のケア費用は定期的にかかります。

トータル★11

2位 チワワ

チワワ

超小型犬といわれる犬種で、コンパクトなため狭い室内でも問題なく飼育ができます。

また。ロングコートと呼ばれる長毛でなければ体も小さい為、被毛のお手入れも簡単で散歩も短時間で済みます。

ただし、しつけと健康面に関しては飼いやすいとはいえない部分があります。

しつけについては、体のわりに、気が強くよく吠え、警戒心から噛み付く事もあり、甘やかさず根気強くしつける事が必要です。

健康については、てんかん、水頭症など遺伝性疾患の可能性があり、目が大きいため目のケガやチェリーアイ、関節系の疾患・ケガにもかかりやすい犬種です。しつけ・健康に関してしっかりとしたケアが必要になる犬種です。

1散歩の頻度
★★★ 
1回 30分程度が目安です。散歩が長いと体に負担となります。

2お手入れ(臭い、抜け毛の量)
★★
ロングコートの場合は月1~2回のトリミングが必要です。

3しつけ(無駄吠え、噛みつき他)  

気が強く、しつけには多少時間がかかります。

4健康  

先天性疾患の可能性や目の病気やケガの心配の多い犬種です。

5飼育費用(食費、医療費、トリミング費など)
★★
医療費がかかる可能性がありますが、その他はあまりかかりません。

トータル★9

3位 ダックスフンド

ミニチュアダックスフンド

ダックスフンドは、一時程の人気はありませんが、足が短い体型が特徴で、毛の長さもスムース、ロング、毛色も複数あり根強い人気がある犬種です。

無駄吠え、健康管理を除けば、概ね飼いやすい犬種と言えます。

無駄吠えに関してはもともと狩猟犬のため中々無駄吠えをなくす事が難しく、根気が必要です。

健康管理については、食事の管理による肥満防止が重要になり、甘やかし、太らせてしまうと椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼といった関節系の疾患にかかりやすくなってしまうので注意が必要です。
また、体高が低いので、陽の照り返しで熱中症になりやすいため、暑い時期は涼しい時間帯に散歩をしましょう。


1散歩の頻度
★★
1回 45分程度が目安です。小型犬としては運動量が多い部類です。

2お手入れ(臭い、抜け毛の量)
★★
月1~2回のトリミングが必要です。

3しつけ(無駄吠え、噛みつき他)
★★
無駄吠えのしつけがポイントになります。

4健康
★★
外耳炎・関節系に注意ですが、概ね健康です。

5飼育費用(食費、医療費、トリミング費用など)
★★
トリミング費用はかかります。

トータル★10

4位 ポメラニアン

ポメラニアン

ポメラニアンは小型でコンパクトなボディのため室内飼いに適しており、ヘアーカットによって雰囲気も大きく変わりお手入れのやりがいがあります。

また、俊介くんやソフトバンクのギガちゃんなどSNSやCMでも人気の犬種です。

日本では、長く人気の犬種で、散歩時間も短く済みますが、甲高い声で吠える無駄吠えの多い犬種と知られ、しっかりとしたしつけをが必要です。
しつけを失敗すると、近隣に迷惑をかけることにもなり、飼育が困難になります。
健康に関しては気管虚脱、骨折など注意すべき病気、ケガもありますので、動物病院併設のトリミングサロンに通うのであれば併せて、健康チェックもすると安心です。

1散歩の頻度
★★★
1回 30分程度が目安です。散歩が長いと体に負担となります。

2お手入れ(臭い、抜け毛の量)
★★
月1~2回のトリミングが必要です。

3しつけ(無駄吠え、噛みつき他)

しつけが難しい犬種ですので、子犬の頃から甘やかさず、少しづつしつけていきましょう。

4健康
★★
気管虚脱、骨折には注意が必要です。高所からの飛び降りや、フローリングでのジャンプには注意しましょう。

5飼育費用(食費、医療費、トリミング費用など)
★ 
スタイル維持のためトリミング費用は定期的にかかります。凝ったカットになると、費用は高めになります。

トータル★9

5位 柴

柴犬

柴犬はかわいらしい笑顔と、その素朴さ、がっしりとしたバランスのいい体つき、りりしい風貌など、洋犬が人気上位を占める中、日本犬として唯一人気犬種に入っています。

柴は、中型犬の部類にはいるためサイズの大きさを考えるとあまり集合住宅には向きません。

また、意外と思われる方も多いですが、毛は抜けやすく、皮膚病にもなりやすい為定期的なお手入れが必要です。

しつけについても主人には非常に従順ですが、主人と認めている家族以外にはなつかないケースもあり、警戒心の強い犬種のため良く吠えますので、しつけには注意が必要です。

子犬の頃から社会性をもたせるため、甘やかさずしつけていくことが必要になり、あまり初心者には向かない犬種です。

1散歩の頻度
★★
1回 45分〜1時間程度です。中型犬としては一般的な散歩量です。

2お手入れ(臭い、抜け毛の量)

短毛ですが、毛が抜けやすく日頃からブラッシングが必要です。また、小型犬と比べ多少体臭があり、気になる場合はシャンプーも必要になります。

3しつけ(無駄吠え、噛みつき他)

主人と認めた人間には従順ですが、他の人間には警戒心が高い犬種です。甘やかすと無駄吠え、噛みつきなど手に負えなくなります。

4健康
★★
皮膚系の疾患やアレルギーが多いとされる犬種ですが、抜け毛の手入れの際にチェックしていれば早期治療ができます。

5飼育費用(食費、医療費、トリミング費用など)
★★
中型犬なので、小型犬と比較すると体格の違いから食費はかかります。

★トータル8

飼いやすい犬まとめ

飼育頭数ナンバー1のトイプードルは人気だけでなく飼いやすい犬種であることが分かり、5位の柴はあまり初心者向けではないことがわかりました。
2位チワワ、3位のダックスフンド4位のポメラニアンは、それぞれ無駄吠えのしつけと健康管理がポイントになります。
今回検証した飼いやすさで並び替えると以下のようになりました。
個体によって性格は異なるため、同じ犬種でも飼いやすさに差が出ます。1つの参考指標としてお考えください。

飼いやすさランキング
1位
★11トイプードル
2位
★10ダックスフンド
3位 タイ
★9チワワ・ポメラニアン
5位
★8柴

だたし、飼いやすいはずのトイプードルでも、甘やかしてしまうと問題を起こす犬になってしまう事があり、逆に今回初心者に向かないという結論になった柴でも、しつけ教室に通ったり、日々の中でしっかりしつけを行えれば初心者であっても問題を起こさないような犬に成長します。
犬の特徴にあわせた飼い方をすれば、どの犬種でも良い家族になりますので、どこまで、犬の世話やしつけをできるのか、よく検討して素敵な家族を迎えてください。

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